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経理・バックオフィス

経理・バックオフィスのAI活用|記帳・請求・経費精算を効率化する方法

📅 公開日 2026.07.26 🔄 更新日 2026.07.27 ⏱ 読了 約11分
前田 大輔
監修者
前田 大輔AIで業務を楽に 代表

業務効率化支援を行う「AIで業務を楽に」代表。国立大学でAIの研究を行い、ITコンサル・ウェブコンサルを経て独立。官公庁向けの業務効率化や上場企業の支援等を経て、中小企業の現場に定着するAI活用を企画から運用まで一気通貫で支援している。

Qこの記事のポイント
経理・バックオフィスでAIはどんな業務に使えますか?
記帳・仕訳の下ごしらえ、AI-OCRによる請求書・領収書のデータ化、経費精算の確認・連絡、社内問い合わせ対応、月次レポートや財務分析コメントの下書きなどに活用できます。定型業務ほど効果が大きく出ます。
金額をAIに任せて大丈夫ですか?
金額・数値の最終確認は必ず人が行います。AIは分類・要約・チェック補助など確認の前段の効率化に使うのが安全です。税務の最終判断は税理士等の専門家に確認してください。
電子帳簿保存法やインボイスの対応もAIでできますか?
制度対応そのものをAIに丸投げはできませんが、書類の仕分け・記載項目チェック・依頼文の下書きなど準備と整理は生成AIとAI-OCRで大きく軽くできます。要件は改正されるため最終確認は専門家・国税庁情報で行います。
費用はどれくらいかかりますか?
要約・連絡文・レポートは汎用生成AI(無料〜月数千円)から。クラウド会計は数千円〜、AI-OCR・請求書処理は数千円〜数万円が目安です。伴走支援の顧問は月5万円〜が目安で初期費用は0円から始められます。
何から始めればいいですか?
記帳の下ごしらえや月次レポートなど繰り返しが多く取り組みやすい業務から1つ選んで小さく試すのがおすすめです。効果を数値で確認してからAI-OCR等へ広げましょう。

月末月初になると、記帳・請求書処理・経費精算が一気に押し寄せる。少人数の経理が、締めのたびに残業でさばいている——。会社を支える大事な仕事なのに、定型作業に追われて分析や改善に手が回らない。多くの中小企業のバックオフィスが抱える悩みです。電子帳簿保存法やインボイス対応で手間が増えた今、定型処理を圧縮できないと、経理は”作業”から抜け出せません。これらの繰り返し業務は、AIで大きく軽くできます。

本記事では、経理・バックオフィスでAIが効率化できる業務を、具体的なツール名・短縮率の目安・そのまま使えるプロンプト例と、実際の数字が見えるモデルケースとともに、AI導入を支援するAi-Rakuの現場視点で解説します。電帳法・インボイス対応や、金額を扱う際の注意点も掘り下げます。AI導入の全体像は中小企業のAI導入は何から始める?もあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • 経理・バックオフィスでAIが効率化できる業務と、そのまま使えるプロンプト例
  • AI-OCRによる請求書処理・自動仕訳で「どれくらい時間が減るか」の目安
  • 使うツールと段階的な導入順(クラウド会計/AI-OCR/汎用生成AI)
  • 【モデルケース試算】従業員60名の企業が「月85時間・年間235万円」を削減した中身
  • 電帳法・インボイス対応でのAI活用と、金額・税務を扱う際の注意点

結論:経理のAI活用は「定型処理を任せ、人は確認と分析に集中」

結論として、経理・バックオフィスのAI活用とは「記帳・請求・経費・問い合わせといった定型処理をAIで軽くし、人は確認・判断・分析に集中する」ことです。経理は正確さが命ですが、その手前の”整える・まとめる”作業に多くの時間がかかっています。ここを圧縮するのが第一歩です。

金額・数値の最終確認は必ず人が行い、税務の最終判断は税理士等の専門家が行うのが大前提(後述)。AIは下ごしらえ・要約・チェック補助・文書作成の効率化に使います。この線引きを守れば、経理は安全に、そして大きく軽くなります。

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なぜ今、経理・バックオフィスにAI活用が必要なのか

  • 月末月初への業務集中と人手不足:締めのたびに残業が常態化。少人数では分析・改善まで手が回らない。
  • 電帳法・インボイス対応で手間が増加:書類の電子保存や登録番号チェックなど、定型作業がむしろ増えている。
  • 経理に求められる役割の変化:記帳代行ではなく、数値をもとに経営に提言する「分析」への期待が高まっている。

この流れを追い風に変えるのがAIです。2026年のAI請求書処理は、AI-OCRによる読み取り → インボイス登録番号の自動チェック → 学習による自動仕訳 → 会計ソフトへの自動入力までを一気通貫で行うパイプラインとして実用段階に入り、仕訳入力工数の約80%、請求書処理時間の約70%削減が報告されています(参考)。定型処理を圧縮できれば、経理は”作業”から”分析”へ役割を広げられます。

経理・バックオフィスが抱えやすい課題

  • 記帳・仕訳の入力や分類に時間がかかる
  • 請求書の作成・チェック・照合が手作業で煩雑(インボイス登録番号の確認も)
  • 経費精算の内容確認や差し戻しのやり取りが多い
  • 社内からの問い合わせ対応(申請方法・締め日など)に追われる
  • 月末月初に業務が集中し、残業が常態化している

経理・バックオフィスでAIが効率化できる業務【プロンプト例つき】

業務ごとに、AIで軽くできる中身と具体的な使い方を紹介します。定型・繰り返しの業務ほど、削減効果が大きく出ます。

1. 記帳・仕訳の下ごしらえ

取引内容の分類や仕訳の候補出しをAIが補助。クラウド会計ソフト(freee/マネーフォワード/弥生)の自動仕訳と組み合わせれば、入力・分類の初動を大幅に効率化できます(最終確認は人が行います)。

2. 請求書・伝票のチェックとAI-OCR処理

AI-OCRが紙・PDFの請求書や領収書を読み取り、データ化・照合を補助。抜け漏れやインボイス登録番号の確認を助けます。本格的に進めるなら、請求書処理の専門ツール(Bill One/TOKIUM/バクラク等)との連携で、受領から仕訳までを自動化できます(金額は必ず人が確認)。

3. 経費精算の内容確認・案内文

申請内容の要点整理や、規程との突き合わせ、差し戻し・確認の連絡文の下書きをAIが作成。やり取りの手間を減らし、精算をスムーズにします。経費の不正・重複の気づきを補助する使い方も広がっています。

4. 社内問い合わせ・マニュアル対応

「経費の締め日は?」「申請方法は?」といった社内のよくある質問に、社内規程を読み込ませたAIが一次回答の下書きを用意。マニュアル整備にも役立ち、問い合わせ対応の割り込みを減らせます

5. 月次レポート・財務分析コメントの下書き

数値データをもとに、月次レポートや報告資料のたたき台、前月比・予実差の分析コメントの下書きをAIが作成。まとめ作業を圧縮し、担当者は数字の解釈と経営への提言に時間を回せます。

プロンプト例:「以下の月次売上・粗利データについて、前月比と対予算の要点を3行で。増減の要因候補と、経営会議で確認すべき論点も箇条書きで」

「自社のバックオフィスはどれくらい減らせるか」を知りたい方は、無料相談で試算します(初回相談は無料)。

経理で使うAIツールと段階的な導入順

経理のAI化は、いきなり全部を自動化しようとせず、定型業務から段階的に進めるのが最も確実です。おすすめの順序と料金相場(2026年時点の目安)を整理します。

ステップ 業務 使うツール 料金の目安(月額)
①まず 記帳・自動仕訳 クラウド会計(freee/マネーフォワード/弥生) 数千円〜
②次に 請求書・領収書のデータ化 AI-OCR/請求書処理(Bill One/TOKIUM/バクラク等) 数千円〜数万円
③並行 要約・連絡文・レポート・問い合わせ 汎用生成AI(ChatGPT/Claude/Gemini) 無料〜3,000円程度

※料金は2026年時点の一般的な目安で、機能・規模により変動します。正確な金額は各ツールの公式情報をご確認ください。

すでにクラウド会計を使っているなら、まず汎用生成AI(無料〜月数千円)で要約・連絡文・レポートを軽くし、次にAI-OCRで請求書処理を自動化するのが、投資対効果の高い進め方です。ツールの選び方はAI業務効率化ツールの選び方を参考にしてください。

電子帳簿保存法・インボイス対応にもAIは効く

電帳法・インボイス制度は、書類の電子保存や登録番号チェックなど、経理の手間を増やしました。制度対応そのものをAIに丸投げすることはできませんが、受け取った書類の仕分け・記載項目のチェック・社内ルールや依頼文の下書きといった「準備と整理」は生成AIとAI-OCRで大きく軽くできます参考)。制度の要件は改正されるため、対応の最終確認は税理士や国税庁の最新情報で行いましょう。

【モデルケース】従業員60名の企業K社のバックオフィスが、月85時間を減らすまで

従業員60名・経理/総務3名体制のK社を例に、具体的な数字で見ていきます。

※K社は実在の企業ではなく、中小企業のバックオフィスによくある状況をもとにしたモデルケース(試算)です。数値は「時給換算2,500円・月20営業日」を前提とした試算で、実際の効果は条件により変動します。

業務 導入前
(時間/月)
導入後
(時間/月)
削減時間
(時間/月)
削減額
(円/月)
記帳・仕訳の下ごしらえ 34 13 21 52,500
請求書・伝票チェック 28 11 17 42,500
経費精算の確認・連絡 24 10 14 35,000
社内問い合わせ対応 22 8 14 35,000
月次レポート・資料作成 28 9 19 47,500
合計 136 51 85 212,500

合計で月85時間、約21.3万円分の作業が削減される計算です。記帳・チェック・レポートで大きく時間が浮き、その分を数値の分析や資金繰りの見える化という、経営に貢献する仕事に回せるようになりました。

結果:初期費用0円・月5万円で、初月から月16.2万円のプラスに

そこに、実際のAi-Rakuの料金(初期費用0円・顧問料 月5万円)をあてはめて試算すると、次のようになります。

月間の削減額 212,500円
顧問料(月額) − 50,000円
月間の純効果 162,500円
初期費用 0円
年間の削減額 2,550,000円

初期費用0円で始められるため、初月から実質プラスになります。月末月初の残業が減り、経理が”作業”から”分析”へ役割を広げられたことが、数字以上の価値になりました。

経理・バックオフィスのAI導入を成功させる5ステップ

  1. 業務の棚卸し:記帳・請求書・経費・問い合わせ・月次レポートなど、時間のかかる定型業務を書き出す。
  2. 取り組みやすい1業務を選ぶ:多くの経理では「月次レポートの下書き」か「社内問い合わせ対応」が始めやすい。
  3. 汎用生成AIで小さく試す:ChatGPT等で、まず1つの業務を1か月やってみる。
  4. 効果を数値で確認:削減できた時間を測り、AI-OCRや請求書処理ツールへ広げる判断材料にする。
  5. ルール化と定着:金額の確認手順・入力してよい情報の範囲をルール化し、うまくいったプロンプトを共有資産にする。

詳しい進め方はAI導入の5ステップ、支援メニューはサービスページ、取り組みは導入事例でご覧いただけます。他部門は人事・採用のAI活用飲食店のAI活用もどうぞ。

経理・バックオフィスでAIを使う際の注意点

金額・数値の最終確認は必ず人が行う

経理は正確さが命です。金額・仕訳・数値は、AIの結果をそのまま使わず必ず担当者が確認します。AIは事実と異なる内容を自然な文章で出す(ハルシネーション)ことがあるため、チェック補助・下ごしらえに使い、責任のある確認と判断は人が担うのが前提です。

税務の最終判断は税理士・専門家に

「AIが計算したから大丈夫」は禁物です。税務申告や制度対応(インボイスの2割特例・少額特例など)には例外が多く、最終判断は必ず税理士・所轄税務署・国税庁の最新情報で確認します。AIは論点の整理や下書きまでにとどめます。

財務・取引先情報の扱いを決めておく

財務データや取引先情報は機密性が高い情報です。無料版の外部AIに不用意に入力しないルールを最初に決め、学習に使わない法人プランやオプトアウト設定を使い、入力してよい情報の範囲を明確にして運用します。

よくある質問(FAQ)

Q. 経理・バックオフィスでAIはどんな業務に使えますか?

A. 記帳・仕訳の下ごしらえ、AI-OCRによる請求書・領収書のデータ化、経費精算の確認・連絡、社内問い合わせ対応、月次レポートや財務分析コメントの下書きなどに活用できます。定型業務ほど効果が大きく出ます。

Q. 金額をAIに任せて大丈夫ですか?

A. 金額・数値の最終確認は必ず人が行います。AIは分類・要約・チェック補助など、確認の前段の効率化に使うのが安全です。税務の最終判断は税理士等の専門家に確認してください。

Q. 電子帳簿保存法やインボイスの対応もAIでできますか?

A. 制度対応そのものをAIに丸投げはできませんが、書類の仕分け・記載項目のチェック・依頼文の下書きなど「準備と整理」は生成AIとAI-OCRで大きく軽くできます。要件は改正されるため最終確認は専門家・国税庁情報で行います。

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

A. 要約・連絡文・レポートは汎用生成AI(無料〜月数千円)から。クラウド会計は数千円〜、AI-OCR・請求書処理は数千円〜数万円が目安です。伴走支援の顧問は月5万円〜が目安で、初期費用は0円から始められます。

Q. 何から始めればいいですか?

A. 記帳の下ごしらえや月次レポートなど、繰り返しが多く取り組みやすい業務から1つ選んで小さく試すのがおすすめです。効果を数値で確認してから、AI-OCR等へ広げましょう。

まとめ

  • 経理・バックオフィスは記帳・請求・経費・問い合わせ・月次レポートなど、AIで効率化できる定型業務が多い
  • クラウド会計→AI-OCR→汎用生成AIの順に、定型業務から段階的に進めるのが確実
  • モデルケースでは月85時間・年間235万円の削減、初期費用0円・月5万円で初月から実質プラスという試算に
  • 金額の最終確認は人、税務判断は税理士、財務・取引先情報の扱いはルールを決める

経理・バックオフィスのAI活用は、月末月初の負担を減らし、担当者が”作業”から”分析”へ役割を広げる体制づくりに直結します。Ai-Rakuでは、バックオフィスの業務と制度対応を理解したうえで、AI導入を企画から定着までご支援しています。まずは無料相談から、自社の削減余地を一緒に見てみませんか(初回相談は無料)。

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