AI議事録ツールおすすめ比較|料金・精度・セキュリティで選ぶ方法
業務効率化支援を行う「Ai-Raku(アイラク)」代表。国立大学でAIの研究を行い、ITコンサル・ウェブコンサルを経て独立。官公庁向けの業務効率化や上場企業の支援等を経て、中小企業の現場に定着するAI活用を企画から運用まで一気通貫で支援している。著書に『中小企業のAI定着の教科書 — 入れた後に、何をするか』(2026年)。

- AI議事録の精度はどれくらいですか?
- 日本語の一般的な会話であれば実用レベルに達していますが、専門用語・社名・同音異義語は誤変換が起きます。そのため「AIが下書き、人が最終確認」が基本です。導入前に自社の会議音声で試すことをおすすめします。
- 無料ツールでも大丈夫ですか?
- 検証や社内会議には有効ですが、無料ツールの一部は入力内容がAIの学習に再利用される場合があります。顧客情報や経営会議など機密性の高い会議は、学習利用の有無を確認できる有料・法人向けツールを使いましょう。
- Web会議に自動で入れられますか?
- 多くのツールがZoom・Microsoft Teams・Google Meetと連携し、会議に自動参加して記録できます。普段使う会議ツールに対応しているかを選定基準にしてください。
- どれか1つだけ選ぶなら?
- まずは無料プランのあるNottaで日本語精度を試し、セキュリティ要件が厳しければ国産の見積もり型(Otolioなど)を検討する——この順序が失敗しにくいです。
会議が終わってからの議事録づくり、録音を聞き直しての文字起こし、清書と共有——。会議そのものより、記録に時間を取られている。多くの職場で起きている「見えない残業」です。AI議事録ツールを使えば、この作業の大半を自動化できますが、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎて決められない」のが本音でしょう。
本記事では、主要なAI議事録ツールを料金・精度・セキュリティ・連携の観点で比較し、AI導入を支援するAi-Rakuの視点から「自社に合う選び方」を整理します。読み終えるころには、最初に試すべき1本が決まります。ツール全般の選び方はAI業務効率化ツールの選び方もあわせてご覧ください。
- 主要AI議事録ツール(Notta・Otolio・Rimo Voice・tl;dv・海外系)の料金・精度・セキュリティ比較
- 規模・用途別の選び方と、失敗しない5つの選定基準
- 【モデルケース試算】従業員40名の企業が議事録まわりで「月80時間・年間240万円」を削減した中身
結論:まず無料で試し、「精度・セキュリティ・連携」で絞り込む
結論として、AI議事録ツール選びは「無料プランで日本語の精度を試し、そのうえでセキュリティ要件と会議ツールとの連携で絞り込む」のが失敗の少ない順序です。ツールごとに得意分野が違い、安さ重視ならNotta、全社導入でセキュリティ重視なら国産の見積もり型(Otolio=旧スマート書記など)という大きな分かれ道があります。
いきなり全社契約せず、まずは自社の会議音声で専門用語や社名が正しく変換されるかを無料で確かめること。ここを飛ばすと「入れたのに使われない」に陥ります。
AI議事録ツールでできること
いまのAI議事録ツールは、単なる文字起こしにとどまりません。主に次のことができます。
- 自動文字起こし:会議の音声をリアルタイム/録音からテキスト化(日本語対応)
- 話者の分離:「誰が話したか」を区別して記録
- AI要約:長い会話を要点・決定事項・ToDoに整理
- Web会議連携:Zoom・Microsoft Teams・Google Meet などに接続して自動記録
- 共有・検索:議事録の共有、後からのキーワード検索
つまり「録る→起こす→まとめる→配る」の一連を、ほぼ自動でこなせます。人がやるのは最終確認と、決定事項の判断だけになります。
主要AI議事録ツールの比較【料金・精度・セキュリティ】
代表的なツールを一覧にまとめます。料金は2026年時点の目安です。正確な金額・仕様は各社の公式情報をご確認ください。
| ツール | タイプ | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Notta | クラウド(国産) | 無料〜 月1,185円前後/人〜 | 多言語対応・Web会議連携が広い。まず試すのに向く |
| Otolio(旧スマート書記) | クラウド(国産) | 見積もり型 | 全社導入・セキュリティ要件が厳しい企業向け |
| Rimo Voice | クラウド(国産) | 従量/月額 | 日本語の精度を重視する用途に |
| AI GIJIROKU | クラウド(国産) | 月額プラン | サポート体制を重視する企業に |
| tl;dv / Otter / Fireflies | クラウド(海外) | 無料〜月額 | ユーザー基盤が大きい。英語会議にも強い |
| PLAUD | ハード買い切り+クラウド | 本体 約27,500円+月額 | 対面・オフラインの会議録音に向く |
※料金・仕様は2026年時点の一般的な目安です(参考:AIpedia 料金比較/Asana 議事録AI比較)。最新の金額・機能は各社公式でご確認ください。
大づかみに言えば、オンライン会議中心で安く始めたいならNotta、全社導入でセキュリティ要件が厳しいなら国産の見積もり型(Otolioなど)、対面会議が多いならPLAUDのような録音デバイス、という住み分けです。
規模・用途別のおすすめの選び方
小規模(〜20名):まずNottaの無料プランで検証
少人数なら、まずNottaの無料プランで日本語の精度と使い勝手を確認するのが現実的です。効果を実感してから有料プランへ。コストを最小に、失敗リスクも最小にできます。
中規模(20〜100名):連携と要約品質で選ぶ
Web会議が多い企業は、Zoom・Teams・Meetとの連携と要約の質で選びます。NottaやAI GIJIROKUが候補になります。部署ごとに使い方がばらつかないよう、運用ルールもあわせて決めます。
大規模・機密性重視:国産の見積もり型でセキュリティ担保
顧客情報や経営会議を扱うなら、データの保管場所・学習利用の有無・アクセス権限を契約で確認できる、国産の見積もり型(Otolioなど)が安心です。全社の情報統制と両立させます。
「自社の会議にどのツールが合うか」を見極めたい方は、無料相談で用途・セキュリティ要件から選定をお手伝いします(初回相談は無料)。
失敗しないAI議事録ツールの選定基準5つ
- 1. 日本語・専門用語の精度:自社の会議音声で、社名・専門用語が正しく変換されるかを無料で試す。
- 2. セキュリティ:入力した音声・テキストがAIの学習に使われないか、保管場所はどこか、権限管理はできるかを確認する。
- 3. 連携:普段使うWeb会議ツール(Zoom/Teams/Meet)に対応しているか。
- 4. 要約の質と編集のしやすさ:要点・決定事項・ToDoに整理され、修正が楽か。
- 5. 料金体系:人数課金か従量課金か。使う人数・会議数で総額が変わる。
特に見落としがちなのが2のセキュリティです。無料ツールの一部は、入力内容がAIの学習に再利用される場合があります。社外秘の会議を扱う前に、必ず利用規約と設定を確認しましょう。社内での安全な使い方は社内AIルールの作り方で詳しく解説しています。
製造業で使うときの3つの違い
事務系の会議と製造業の会議は、AI議事録ツールにとって条件がかなり違います。同じツールでも結果が変わるため、比較表だけで決めると現場で使えないことがあります。ここでは製造業の会議に特有の3点を整理します。
現場の音が文字起こしの精度を下げる
工場内や現場事務所での打ち合わせには、機械音・空調・構内放送が入ります。ところがツール側が公表している精度は、静かな会議室で測られたものであることがほとんどです。会議室での試用だけで判断すると、現場に持ち込んだ瞬間に精度が落ちます。
対策は単純で、無料期間中に実際の場所で録った音声で試すことです。それでも厳しい場合は、録音だけ現場で行い、書き起こしと要約は静かな端末で回す、という分け方が現実的です。マイクを話者の近くに置くだけでも結果は変わります。
型番・工程名・略語が誤変換される
「SUS304」「t1.2」「バリ取り」「歩留まり」のように、一般の辞書に無い語が製造業の会議には頻繁に出ます。取引先名や社内の略称も同様です。ここが崩れると、修正のほうに時間がかかり、導入した意味がなくなります。
したがって製造業では、単語登録(辞書機能)があるかどうかを選定の必須条件に置いてください。無いツールは候補から外して構いません。よく出る語を20語ほど登録するだけで、修正の手間は目に見えて減ります。
決定事項が作業指示に直結する
事務系の議事録は基本的に「記録」ですが、製造業の朝礼や不具合対策会議で決まったことは、翌日の作業手順そのものになります。誤記がそのまま現場に流れると、手戻りでは済まないことがあります。
そのため、AIが作った要約をそのまま配布するのは避けてください。ただし全文を読み直す必要はありません。「決定事項・担当・期日」の3点だけを人が読み合わせて確定する運用にすれば、確認は数分で終わります。
逆に、製造業のほうが自動化しやすい面もある
ここまで注意点を挙げましたが、製造業に有利な点もあります。朝礼、安全衛生委員会、生産会議、不具合対策会議のように会議の種類と議題が固定されているためです。議題が毎回同じなら、要約の出力形式もテンプレートとして固定でき、事務系の自由な打ち合わせより整えやすくなります。
製造業全体でのAI活用の広げ方は製造業のAI活用|日報・手順書・議事録の作成を自動化する方法で、会議で決まったことを手順書に落とす流れはマニュアル作成をAIで|手順書が続く仕組みで扱っています。
【モデルケース】従業員40名の企業が議事録まわりで月80時間を減らすまで
会議が多い従業員40名のD社を例に、AI議事録の導入で全社の作業がどれだけ減るかを試算します。
※D社は実在の企業ではなく、会議の多い中小企業によくある状況をもとにしたモデルケース(試算)です。数値は「時給換算2,500円・月20営業日・全社合計」を前提とした試算で、実際の効果は会議数や運用により変動します。
| 業務(全社合計) | 導入前 (時間/月) |
導入後 (時間/月) |
削減時間 (時間/月) |
削減額 (円/月) |
|---|---|---|---|---|
| 録音の書き起こし・清書 | 44 | 10 | 34 | 85,000 |
| 要約・決定事項の整理 | 28 | 10 | 18 | 45,000 |
| 議事録の共有・配布 | 16 | 6 | 10 | 25,000 |
| 過去議事録の検索・確認 | 20 | 2 | 18 | 45,000 |
| 合計 | 108 | 28 | 80 | 200,000 |
合計で月80時間、約20万円分の作業が削減される計算です。書き起こしと過去議事録の検索で大きく時間が浮き、その分を本来の業務や意思決定に回せるようになりました。
費用の考え方|ここで投資回収の計算はしません
当社の支援は初期費用0円・月額5万円です。ただし、「これだけ時間が浮くから、月5万円の支援で元が取れる」という計算の立て方は、実務でおすすめしていません。削減時間は状況によって上下しますし、回収の計算を先に置くと、その計算に合わせて数字を作りたくなる力学が働くからです。これは支援する側にも、される側にも起きます。
見るべきは金額ではなく、3か月後に業務時間が実際に減っているかという一点です。そのために、導入前に対象業務の時間を1週間だけ記録しておいてください。比較できる数字がなければ、増えたか減ったかも分かりません。
あわせて、浮いた時間をどこに充てるかを先に決めておくことも重要です。残業を減らすのか、増員を見送るのか、別の仕事に回すのか。決めていないと、空いた時間は自然に別の作業で埋まります。
ツール選定から運用ルールの整備までを支援したことで、「入れたのに使われない」を避け、初月から効果が出続ける形になりました。
よくある質問(FAQ)
Q. AI議事録の精度はどれくらいですか?
A. 日本語の一般的な会話であれば実用レベルに達していますが、専門用語・社名・同音異義語は誤変換が起きます。そのため「AIが下書き、人が最終確認」が基本です。導入前に自社の会議音声で試すことをおすすめします。
Q. 無料ツールでも大丈夫ですか?
A. 検証や社内会議には有効ですが、無料ツールの一部は入力内容がAIの学習に再利用される場合があります。顧客情報や経営会議など機密性の高い会議は、学習利用の有無を確認できる有料・法人向けツールを使いましょう。
Q. Web会議に自動で入れられますか?
A. 多くのツールがZoom・Microsoft Teams・Google Meetと連携し、会議に自動参加して記録できます。普段使う会議ツールに対応しているかを選定基準にしてください。
Q. どれか1つだけ選ぶなら?
A. まずは無料プランのあるNottaで日本語精度を試し、セキュリティ要件が厳しければ国産の見積もり型(Otolioなど)を検討する——この順序が失敗しにくいです。
まとめ
- AI議事録は「録る→起こす→まとめる→配る」をほぼ自動化。人は最終確認と判断に集中できる。
- 安さ重視はNotta、全社・機密重視は国産の見積もり型(Otolio等)、対面はPLAUDが目安。
- 選定基準は「精度・セキュリティ・連携・要約品質・料金体系」の5つ。特にセキュリティ確認は必須。
- モデルケースでは、初期費用0円・月5万円で月80時間・年間240万円分を削減。
「自社の会議に合うAI議事録ツールを選びたい」「安全に全社へ広げたい」という方は、無料相談をご利用ください。用途とセキュリティ要件に合わせて選定と定着まで支援します。サービス内容はサービス一覧をご覧ください。
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