サービス Claude導入支援 事例 メディア セミナー お知らせ 会社概要 採用情報 お問い合わせ →
物流

運送業の事務をAIで効率化|日報・点呼記録・請求を今の人数で回す

📅 公開日 2026.07.30 🔄 更新日 2026.08.13 ⏱ 読了 約8分
前田 大輔
監修者
前田 大輔Ai-Raku(アイラク) 代表

業務効率化支援を行う「Ai-Raku(アイラク)」代表。国立大学でAIの研究を行い、ITコンサル・ウェブコンサルを経て独立。官公庁向けの業務効率化や上場企業の支援等を経て、中小企業の現場に定着するAI活用を企画から運用まで一気通貫で支援している。著書に『中小企業のAI定着の教科書 — 入れた後に、何をするか』(2026年)。

運送業の事務をAIで効率化|日報・点呼記録・請求を今の人数で回す
Qこの記事のポイント
点呼記録の作成をAIに任せて大丈夫ですか?
安全と法令に直結する記録なので、AIに任せるのは清書のためのテキスト整形までにとどめ、内容は必ず原本と照合して人が確認してください。記録の正確性・法令適合は、人が担保する領域です。
パソコンが苦手な現場でも使えますか?
スマホのチャットで、日報や連絡内容を渡すだけで文章を作れます。まずは日報サマリーや求人原稿など、負担が大きく安全に直結しない業務から始めると定着しやすいです。
2024年問題に、AIはどう役立ちますか?
運行時間そのものは減らせませんが、間接事務を減らすことで、限られた時間を運行・安全管理に振り向けられます。事務の残業をAIで吸収し、今の人数で輸送力を保つのが狙いです。
費用はどれくらいですか?
汎用生成AIなら無料〜月数千円から始められます。導入・定着支援を受ける場合も、Ai-Rakuなら初期費用0円・月5万円〜です。

配車の合間の日報集計、月末の請求書づくり、荷主への連絡文、ドライバーの求人原稿——。運転していない時間の”事務”に、人手を取られている。運送・物流の現場でよく聞く悩みです。2024年問題でドライバーの労働時間に上限がかかり、人手不足も重なるいま、この間接業務をどう減らすかが、輸送力を守る鍵になります。

本記事では、運送業のバックオフィス事務に特化し、日報・点呼記録の整形・請求・荷主対応をAIでどう軽くするかを、そのまま使えるプロンプト例とともに、AI導入を支援するAi-Rakuの現場視点で解説します。物流のAI活用全体は物流・運送業のAI活用(総論)を、AI導入の基礎は中小企業のAI導入は何から始める?もあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • 運送業の間接事務(日報・請求・荷主対応・求人)でAIが効率化できることとプロンプト例
  • 点呼記録など「安全に直結する記録」をAIで扱うときの注意点
  • 【モデルケース試算】従業員22名の運送会社が事務で「月80時間・年間240万円」を削減した中身

結論:運送業は「本業のまわりの事務」をAIに任せると、今の人数で回せる

結論から言うと、運送・物流は「荷主対応・日報・報告・求人原稿・各種お知らせ文といった”本業のまわりにある事務作業”をAIに任せやすい業種です(参考)。運行そのものは人にしかできませんが、その前後の文書作業は、生成AIが大きく肩代わりできます。

ポイントは、「事務を減らして、運行と安全管理に人を回す」こと。特別なシステムがなくても、ChatGPTのような生成AIがあれば無料〜月数千円から始められます。日報を渡せば週次サマリーに、条件を伝えれば請求書の項目立てや求人原稿の下書きに。事務の残業を、AIで吸収します。

自社ではどの業務から始めるべき?削減できる時間を、無料で診断します。
無料で相談する →

なぜ今、運送業に事務のAI化が必要なのか(2024年問題)

背景にあるのが2024年問題です。2024年4月から自動車運転者の労働時間が規制され、ドライバーが運転できる時間が短くなりました。人材不足・高齢化と重なり、輸送力の低下が懸念されています(参考)。

限られた時間で輸送力を保つには、ドライバーにも管理者にも、事務の時間を運行・安全管理に振り向けてもらう必要があります。間接業務を今のやり方のまま続けていては、規制の中で回りません。だからこそ、文書作業のAI化が急務なのです。

運送業でAIが効率化できる事務【プロンプト例つき】

1. 日報・運行報告の集計と週次サマリー

ドライバーの日報を渡せば、週次・月次のサマリーにAIが整理。遅延の傾向やよくある事象が見えるようになり、配車改善の根拠にもなります(参考)。

プロンプト例:「以下の1週間分の運行日報から、週次サマリーを作って。『総走行・稼働状況/遅延の発生と原因の傾向/ヒヤリハット/来週の注意点』の順で、配車担当が5分で読める要点に」

2. 請求書・帳票の項目立て、荷主への連絡文

運賃・付帯作業・条件を伝えれば、請求書の項目立てのたたき台や、荷主への案内・交渉・お詫びの連絡文をAIが下書きします(金額は必ず人が確定します)。後回しになりがちな荷主対応を、無理なく続けられます。

プロンプト例:「燃料サーチャージの改定を荷主にお願いする案内文を作って。値上げのお願いだが、これまでの取引への感謝を前面に、丁寧で角の立たないトーンで400字程度」

3. ドライバー求人の原稿づくり

人手不足の運送業で、求人は生命線です。条件と自社の魅力を伝えれば、求人媒体向けの原稿をAIが複数パターン作成。応募が集まりやすい訴求も相談できます。

4. 安全教育の資料、社内お知らせ文

点呼時の注意喚起や安全教育の資料、ドライバー向けのお知らせ文など、社内文書全般の下書きをAIが用意。管理者の文書づくりの負担を減らします。

5. 点呼記録の”清書”補助(※安全記録は要・人の確認)

点呼記録に関しては、AIに任せるのは清書のためのテキスト整形までにとどめ、安全に直結する記録は必ず原本と照合して人が確認します(参考)。記録の正確性・法令適合は、AIではなく人が担保する領域です。

運送業でAIを使う際の注意点

  • 安全・法令に関わる記録は人が確認:点呼記録・運行記録など、安全と法令に直結するものは、AIの出力を鵜呑みにせず原本と照合する。
  • 「仕組みがあっても運用が崩れる」を防ぐ:入力漏れ・例外対応・監査資料の整理・担当者教育は人に残る。AIは事務を軽くする道具であり、管理責任を代替しない。
  • 個人情報・荷主情報の入力に注意:ドライバーや荷主の情報を無料AIに入れない。社内ルールを決める(社内AIルールの作り方参照)。
  • 小さく始める:まず日報サマリーや求人原稿など、負担が大きく安全に直結しない業務から。

「自社の事務はどれくらい減らせるか」を知りたい方は、無料相談で棚卸しから試算します(初回相談は無料)。

【モデルケース】従業員22名の運送会社が、事務で月80時間を減らすまで

従業員22名・ドライバー16名の運送会社G社を例に、間接事務をAI化した場合の数字を見ていきます。

※G社は実在の企業ではなく、中小運送業によくある状況をもとにしたモデルケース(試算)です。数値は「時給換算2,500円・月20営業日」を前提とした試算で、実際の効果は業務内容や規模により変動します。

業務 導入前
(時間/月)
導入後
(時間/月)
削減時間
(時間/月)
削減額
(円/月)
日報・運行報告の集計 34 12 22 55,000
請求書・帳票の作成補助 26 10 16 40,000
荷主対応・各種連絡文 24 10 14 35,000
ドライバー求人の原稿づくり 18 6 12 30,000
安全教育資料・社内お知らせ 26 10 16 40,000
合計 128 48 80 200,000

合計で月80時間、約20万円分の作業が削減される計算です。日報集計と社内文書で大きく時間が浮き、その分を配車の最適化や安全管理に回せるようになりました。

費用の考え方|ここで投資回収の計算はしません

当社の支援は初期費用0円・月額5万円です。ただし、「これだけ時間が浮くから、月5万円の支援で元が取れる」という計算の立て方は、実務でおすすめしていません。削減時間は状況によって上下しますし、回収の計算を先に置くと、その計算に合わせて数字を作りたくなる力学が働くからです。これは支援する側にも、される側にも起きます。

見るべきは金額ではなく、3か月後に業務時間が実際に減っているかという一点です。そのために、導入前に対象業務の時間を1週間だけ記録しておいてください。比較できる数字がなければ、増えたか減ったかも分かりません。

あわせて、浮いた時間をどこに充てるかを先に決めておくことも重要です。残業を減らすのか、増員を見送るのか、別の仕事に回すのか。決めていないと、空いた時間は自然に別の作業で埋まります。

2024年問題で厳しくなった時間制約の中でも、今の人数のまま輸送力を保てたことが最大の価値になりました。

よくある質問(FAQ)

Q. 点呼記録の作成をAIに任せて大丈夫ですか?

A. 安全と法令に直結する記録なので、AIに任せるのは清書のためのテキスト整形までにとどめ、内容は必ず原本と照合して人が確認してください。記録の正確性・法令適合は、人が担保する領域です。

Q. パソコンが苦手な現場でも使えますか?

A. スマホのチャットで、日報や連絡内容を渡すだけで文章を作れます。まずは日報サマリーや求人原稿など、負担が大きく安全に直結しない業務から始めると定着しやすいです。

Q. 2024年問題に、AIはどう役立ちますか?

A. 運行時間そのものは減らせませんが、間接事務を減らすことで、限られた時間を運行・安全管理に振り向けられます。事務の残業をAIで吸収し、今の人数で輸送力を保つのが狙いです。

Q. 費用はどれくらいですか?

A. 汎用生成AIなら無料〜月数千円から始められます。導入・定着支援を受ける場合も、Ai-Rakuなら初期費用0円・月5万円〜です。

まとめ

  • 運送業は「本業のまわりの事務」をAIに任せやすい。事務を減らし運行・安全管理に人を回す。
  • 2024年問題で労働時間に上限。間接業務のAI化で、今の人数で輸送力を保つ。
  • 日報サマリー・請求の項目立て・荷主対応・求人原稿・安全教育資料が生成AIの得意領域。
  • 点呼記録など安全・法令に直結する記録は、AIは整形まで。必ず人が原本照合で確認する。
  • モデルケースでは、初期費用0円・月5万円で月80時間・年間240万円分を削減。

「自社の事務をどこから減らせるか」を一緒に整理したい方は、無料相談をご利用ください。運送業の実務に合わせて、無理のない導入をご提案します。物流・運送業全体のAI活用は物流・運送業のAI活用、導入事例は導入事例をご覧ください。

点呼記録以外の事務も含めた進め方は物流・運送業のAI活用ソリューションをご覧ください。

自社の業界での活用を、相談してみませんか?

記事だけでは分からない「自社の場合」を、無料でご提案します。12問の診断で、いまのAI活用が5段階のどこにいるかをメールでお送りします。

無料で相談する → 無料でAI導入必要性診断(12問)
Related

関連記事

物流・運送業のAI活用|報告・問い合わせ・書類作成を効率化する方法
物流2026.07.24

物流・運送業のAI活用|報告・問い合わせ・書類作成を効率化する方法

🆕新着記事
🔥アクセスランキング
  1. 1生成AI料金比較2026|法人プランと個人プランの差
  2. 2【書籍出版】『中小企業のAI定着の教科書』をKindleで発売しました
  3. 3AIエージェント導入の管理|台帳12項目と止める基準
  4. 4Claudeのプロジェクト機能|業務別の作り方と設計例4つ
  5. 5RPAとAIの違い|どこまでRPAでどこからAIか
⭐おすすめ記事
Seminar

セミナー・勉強会

AI活用・業務効率化のセミナーや勉強会を開催予定です。次回開催の情報は、メルマガまたはお問い合わせでご案内します。

開催のお知らせを受け取る →
Download

お役立ち資料

会社概要・支援メニュー・料金(初期費用0円/月額5万円〜)・導入の進め方を1冊にまとめた「サービス紹介資料」を無料で配布しています。

サービス紹介資料をダウンロード →
Contact

お気軽にご相談ください